日本中医学会

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藤田康介さん 日本人ではじめて中国の国家資格「主治医師」を取得する(2016.7.27)
上海在住の日本人中医師・藤田康介さんが、日本人として始めて中国の国家資格「主治医師」を取得しました。数々の困難を越えて獲得した貴重資格です。……

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2016年成都視察旅行のリポート(2016.7.21)
6月19日から23日まで、日本中医学会が企画した成都視察旅行は無事終了した。学会成立後、すでに6年がたつが、諸事情により中国との正式な学術交流は今日まで実現を見なかった。ようやく再開の機運が整い、今後の交流の再開のあり方を討議した結果、今後は表面をなでるだけの形式的な見学ではなく、掘り下げた深みのある学術交流をしたいという結論になった。そこで、まず少人数で先行視察旅行を行うことになった。……

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熊本震災支援のためのボランティア活動と事前学習会の呼びかけ(2016.4.30)
神奈川県の石川家明先生から緊急のご提案をいただきました。

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2016年台北国際中医薬フォーラム(リポート)(2016.4.8)
民国時代の1929年に、悪名高い余雲岫(よ・うんしゅう)が提案した「中医廃止」法案に対して全国的な反対運動が巻き起こり、ついには同法案を完全廃案に追い込んだ日を記念する第86回「国医節」が、今年も台北で盛大に開催された。ドイツ、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、インドネシア、韓国、日本など各国から多くの代表が集まった。中国大陸と香港からは350名が参加した。……

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平成27年度文部科学省による認知症委託事業の成果報告会(2016.1.14)
http://old.gto.ac.jp/tc_med/topix/20160113/20160113-01.pdf
http://old.gto.ac.jp/tc_med/mki.html

屠呦呦女史、中薬「青蒿素」によるマラリア治療薬でノーベル賞(2015.10.8)
中国中医科学院の屠呦呦(と・ゆうゆう)教授が、蔦洪著『肘後備急方』の記述からヒントを得て中薬「青蒿素」から成分抽出、高い治療効果を発揮するマラリア治療薬を開発した。この研究は1967年から始まった国家プロジェクトにより生み出された大規模研究の成果である。今回のノーベル賞受賞は、中国最初の自然科学系の受賞であるとともに、世界最初の漢方薬による研究成果への評価であり、あらためて漢方薬の高い有効性を証明する快挙となった。
詳しい内容は:http://www.chuui.co.jp/cnews/002571.php

 

右が屠呦呦女史

「東京中医鍼灸センター」設立11年でスタッフ・研修生を含め30名余の大所帯に(2015.9.2)

神田神保町に拠点を置く「東京中医鍼灸センター」が2004年に発足して、今年で11周年。関係するスタッフと研修生を合わせて30数名。8月30日に親睦を兼ねて11周年の記念を祝った。本センターは、八丁堀の東京医療福祉専門学校の研究生のために開講された「浅川ゼミ」を母胎に発展した。浅川要先生の人徳と徹底した中医臨床が吸引力だ。30名余という多勢が関わる鍼灸治療院は全国でも珍しい。名実ともに中医鍼灸臨床を導く一大センターとしての役割を果たしている。

東京中医鍼灸センター設立11年

特別企画内容変更のお知らせ(2015.8.24)
平素は本会の活動にご理解とご協力を頂き、厚く御礼を申し上げます。
第5回学術総会開催で予定しておりました特別企画の「名老中医の弁証論治~国医大師路志正先生の実臨床に迫る~」の内容変更につきましてお知らせいたします。
当初、路志正先生ご本人による公開診療を予定しておりましたが、先生が現在体調不良でおられるため学術総会開催時の来日は困難と判断されたことなどから、やむなく内容を変更せざるを得なくなりました。
そこで今回の特別企画では、公開診療の形式で、まず路志正先生の直弟子である逯俭先生および会長の平馬直樹先生、若手医師会員代表の岸奈治郎先生の計3名の先生方に、各々弁証、湯液および鍼灸の処方をご提示頂きます。その上で、事前に路志正先生にお伺いした弁証、処方例などを先生の後継者である会頭の路京華先生にご紹介と解説をして頂く予定です。3人の先生方と路志正先生の弁証および処方を照らし合わせ、比較検討する中で路志正先生の実臨床に迫って行きたいと考えております。
今回の企画にご期待を寄せていただいた皆様には誠に申し訳ございませんが、ご理解とご協力を頂きますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
第5回学術総会準備委員会 委員長 清水雅行

認知症に関する文部科学省委託事業の各種報告書が公開されました。(2015.6.25)
本学会理事の兵頭明先生を中心に進められてきた同事業の「成果報告書」「実績報告書」ならびに「事業成果物」(西洋医学系・介護福祉系・鍼灸医学系3分野連携による認知症対応型モデル教材)です。
http://old.gto.ac.jp/tc_med/mki.html

2015年第7回台北国際中医薬学術フォーラム(リポート)(2015.5.25)
第7回台北国際中医薬学術フォーラムが、3月14,15日、例年通り台北市の台大医院国際会議センターで開催された。台湾とつき合い始めて5回目のフォーラムである。今年も大陸からの参加者が目立った。台湾と大陸の交流が年々活発になっている様子が見て取れる。……

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【訃報】国医大師・郭子光先生が逝去さる(2015.5.21)
成都中医薬大学の名誉教授であり、国医大師の郭子光先生が病のため逝去されま した。
郭子光先生は、日本にもたびたび来日されてご講義をいただきました。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
http://www.chuui.co.jp/cnews/002531.php

穴性問題の最新リポート(鍼灸研究会シンポジウム)(2015.3.23)
2015年度日本中医学会鍼灸研究会学習会
シンポジウム:穴性問題についての最新中国鍼灸界報告
日時:2015年4月29日(水) 午後1~5時
場  所:東京医療福祉専門学校9階大教室
会  費:1,000円
参加資格:無し(先着100名)
申し込み:当日、受付で名前記載の上、参加費と交換で入場券交付

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鍼灸が認知症治療で活躍する舞台装置が整う
――文部科学省委託による認知症事業の成果報告会リポート(2015.2.26)
2015年2月9日、東京アルカディアで、文部科学省委託による認知症事業の成果報告会が盛大に催された。初めての西洋医学系、介護福祉系、そして鍼灸医学系の三業種による合同開催が実現した。関連する多業種から多数の参加があり、会場が満員になる165名が参加、大きな盛り上がりを見せた。……

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文部科学省委託の認知症対応鍼灸人材育成事業の報告会とシンポジウム(2015.1.16)

案内と申込


2014年台湾中医薬学術フォーラムのリポート(2014.4.23)
台湾と付き合い始めて今回で4回目の訪台となる。2014年3月15日と16日、標記の学術フォーラムが今年も盛大に開催された。台北中医師公会理事長が陳志芳氏から若い曹永昌氏にバトンタッチされた最初の大会でもあり、会場の雰囲気は高揚していた。副大統領の呉敦義氏は今年も会場に駆けつけ中医薬発展への力強い支持を表明した。中国からは遼寧の張晋教授や南京の黄煌教授ほか大勢が参加していた。……

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2014年訪台団参加者の募集(2014.1.20)
日 程:2014年3月15日(土)~ 3月18日(火) 3泊4日
テーマ: 第84回国医節・第6回台北国際中医薬フォーラム参加 

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日中医学協会主催の伝統医学視察旅行(ハルビン)のご案内(2013.5.15)
日 程:2013年8月1日(木)~ 8月4日(日)
テーマ: 民族医薬学術交流会(中医薬、モンゴル医薬等) 

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3回目の台湾国際中医薬フォーラム(2013.4.11)
 今年も,3月16,17日,台北市で台湾国際中医薬フォーラムが盛大に開催された。今大会は第83回国医節慶祝大会及び第5回台北国際中医薬学術フォーラムと称される。「国医節」とは,1929年に日本留学をした余雲岫(よ・うんしゅう)が南京政府に中医廃止案を提案したのに対して,全国の中医界がただちに反対の大抗議運動を起こして,見事にこれを撤回させた事件を記念して,毎年開催されてきた中医界のお祝いの日である。今年は馬九英総統に代わって,呉敦義副総統が来賓として挨拶を行った。「中台両岸で中医を振興させ,この輪をアジアに広げ,さらに全球化するよう頑張ってほしい」と強いメッセージがあった。「中医の全球化」はすでに中台共通の合い言葉となっているようで,大会メインスローガンも「伝承,創新,全球化」となっている。
第3回台湾国際中医薬フォーラム
 中国からは,昨年よりさらに大物が多く参加した。筆頭が今話題の先頭を行く中国工程院院士の呉以嶺氏だ。「絡病学」という新学科を提唱した学者で,心臓血管病に有効な方剤を開発,各種難病にもめざましい効果を発揮している。「通心絡」カプセル剤は,現在アメリカでも認可申請中だ。氏は以岭医薬集団という企業集団を率いる中医師と大企業家の2つの顔をもつ異質の人物だ。つづいて,我が国にも早くから普及している針法「醒脳開竅法」の開発者で中国工程院院士の石学敏教授,そして「中医男科学」を樹立したのち,新たに「中医体質学」を提唱して「弁体―弁病―弁証」の最新の治療体系を確立して注目される王琦教授,元上海中医薬大学学長の厳世芸教授ほか,北京,南京,広州からも多勢が参加した。中台間の中医薬交流はいよいよ深まっているようだ。
 またアメリカからは「朱氏頭皮針」の開発者朱明清氏が参加していた。直前の3月3日に東京で130名の参加者を前に「神奇の針」と称される「朱氏頭皮針」の実演と講演をされたばかりの朱明清先生が,今度は台湾に来て講演と指導をされた。
 日本中医学会の代表団は,一昨年が9名,昨年が11名,そして今年は13名と,年々増えている。参加者も多彩になり,それぞれの分野で中医学を実践している人々の交流が日ごと繰り広げられ,中医漬けの充実した楽しい4日間を過ごした。
 平馬直樹会長が今年も講演をされた。演題名は「日本における後世方派漢方」。一昨年が日本漢方全体を概説し,昨年は古方派医学の紹介,そして今年が後世方医学の紹介だ。3年にわたって系統的に日本漢方の解説が積み重ねられてきている。
 昨年は台湾中医の特徴を理解するために,3人の専門家に取材した。ことしは,台湾鍼灸の全体像を座談会形式で取材した。ことしもこちらから事前に提出した質問書に黄碧松先生が実に丁寧に応えてくださった。やはり詳細な発言原稿を用意していただいた。厚くお礼を申し上げたい。要旨を後日紹介するが,中文原稿を今回はそのまま掲載する。台湾の中医師公会全国連合会理事長の孫茂峰先生も座談会に同席してくださった。
 本大会に3年続けて参加しているうちに,台湾中医の状況も少しずつわかるようになり,また台湾の方々ともたいへん親しくなってきた。今回は陳志芳先生のお誘いでカラオケにも参加して親交を深めた。台湾の人々は大陸とはひと味違った濃密な人間関係を築かれる。

山本 勝司

黄碧松先生の台湾鍼灸の概説(中文)

陣太鼓で始まる開幕式

今年も大会を盛り上げた
台北市中医師公会理事長の陳志芳先生

公会理事長の孫茂峰先生,
左は台北市中医師公会の理事長の陳志芳先生

平馬直樹日本中医学会会長が大会で祝辞

日本中医学会の代表団のいちぶ

日本中医学会代表が
台北市中医師公会本部を表敬訪問

日本側の要請で開かれた座談会
孫茂峰先生と黄碧松先生

孫茂峰先生

今年も黄碧松先生が台湾鍼灸の状況を詳しく

翌日に黄碧松先生の診療所を見学,
針の実技を受けた

黄碧松先生の診療所の一角

黄碧松先生の診療所で使用される中薬はすべてエキス製剤。複方のほか単味エキス製剤も揃っている。

大会懇親会の直前に足首の捻挫をした杉山医師が居合わせた朱明清先生から即席で「朱氏頭皮針」治療を受ける。翌日,痛みが取れた杉山医師はハイキングに参加した。

最終日に故宮博物院を参観


第2回学術総会の取材記事が紹介されました(2012.10.9)
『医道の日本』10月号,『鍼灸柔整新聞』9月25日号で,本学会第2回学術総会の取材記事が紹介されました。

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日中医学交流の橋渡し—菅沼伸氏のご逝去を悼む(2012.7.2)
中医学の名通訳として知られる菅沼伸氏が,がんを患って,6月24日早朝亡くなった。享年57歳。あまりにも早い旅立ちだ。
菅沼伸氏は,1974年~1979年に,日本から中医留学を果たした最初のグループの1人。後藤学園の兵頭明氏やツムラの大武光氏らと同期だ。かれらは文革直後に北京中医学院の本科生として,5年間の正規な中医学教育を受けた。菅沼氏は,帰国後は,夫人の胡栄(菅沼栄)先生とともに二人三脚で通訳,講演,執筆などと大活躍される。
日本の中医界は,これら日本人留学生と中国からの渡来中医師の活躍に負うところが,極めて大きい。
80年代と90年代,今から思うと夢のように,日中交流が盛んであった。多くの老中医たちがこぞって来日し,講演をしてくれた。任応秋,劉渡舟,趙紹琴,顔正華,董建華,焦樹徳,路志正,張伯訥,裘沛然,朱良春,張鏡人,柯雪帆,陸幹甫,方薬中,沈自尹,危北海……。当時の錚々たる中国中医界の最高リーダーたちだ。この顔ぶれを見れば,中国がいかに日本に期待を掛け,力を入れてくれていたかが,わかる。老中医だけでなく,たくさんの中医師たちが来て講演をしてくれた。これらの湯液関係の通訳のほとんどは,菅沼氏にゆだねられた。
日本の中医黎明期,多くの中医愛好者たちは,菅沼伸氏の通訳を通じて本場の中医学に接し,中医学の原点を体で感じ取ることができた。
菅沼氏の通訳は,最高であった。難解な中医学の講義,ましてや地方出身の多い老中医たちの強い方言,これらを難なくさばき,大音声で,しかもものすごいスピードで,明解に通訳する。聞いていて,ひっかかるところがない。頭にすっと入ってくるのだ。それだけでなく,通訳の調子が高まってくると,老中医も興奮して,より大きな声でやり返す。両者の丁々発止のやりとりで,会場はいよいよ盛り上がる。それに,このやりとりの中で,老中医の生の人柄が引き出される。これも通訳の功徳だろう。若い日本の中医愛好者たちの中には,老中医たちの情熱的な人柄と高い人格性に心打たれて,中医学にのめり込んだ人も多い。菅沼氏は,日本の中医界の熱気を盛り上げた功労者であった。
菅沼くん,すばらしい通訳を,ありがとう。私たちはあの感激を決して忘れない。
もう,あの通訳が聞けないかと思うと,残念の極みだ。
あの世でいつまでも我々を見守っていてください。

東洋学術出版社会長 日本中医学会顧問 山本 勝司
(2012年6月27日)

董建華先生(右)の通訳をする菅沼伸氏(左)

焦樹徳先生(左)の通訳をする菅沼伸氏(右)

 
[東洋学術出版社ホームページより転載]
http://www.chuui.co.jp/other/002266.php

王炳文先生(左)の通訳をする菅沼伸氏(右)


台湾中医と大陸中医 ―第82回(2012年)台北国際中医薬学術フォーラムに参加して

昨年に続いて,今年も台湾の国際中医薬学術論壇(フォーラム)が,3月17,18日の両日,台北市台湾大学医院国際会議センターで盛大に開催された。中国からは昨年以上に多くの地方から代表が参加しており,台湾が中国との交流をさらに広げている様子がうかがわれた。日本からは平馬直樹学会会長をはじめ9名が参加。平馬直樹会長が「日本における経方の臨床応用」と題する講演を行った。参加者から好評を博し,講演後に多くの参加者が平馬先生を囲んで質問をしていた。つづいて帝京平成大学教授の王暁明先生が「癌などの難治性疾患に対する経方の挑戦」,日本エステティック協会理事の伏川亜利子先生が「日本の東洋医学的美容の現状」と題する講演を行った。
今回は,台湾中医の特徴をもう少し深く理解したいという目的から事前に台湾側学会本部に要望書を提出して,特別に話を聞く機会を設けてもらった。
中国医薬大学の著名な林昭庚教授と台湾伝統医学会名誉理事長の黄碧松先生のお二人から台湾中医の概略と特徴を詳しくうかがった。あわせて同大学学士後中医系助理教授の林伯欣先生に取材するチャンスがあって,台中市まで出向いてお話をうかがった。3人とも大陸中医に深い関心を寄せ,大陸中医の現状と将来性について真摯な意見を述べられた。日本側とも共感できる点が多いことがわかり,たいへん有意義な会見であった。以下,3人の先生がたのお話の概略を紹介する。

東洋学術出版社会長 日本中医学会顧問 山本 勝司
(2012年5月)

林昭庚先生の談話「台湾中医と大陸中医の違い」

林黄碧松先生の談話「台湾中医の特徴」

林伯欣先生の談話「中国の弁証論治は硬直化している」

第82回(2012年)台北国際中医薬学術フォーラム
会場風景

台湾国際中医薬フォーラムにおける平馬直樹会長の講演

第82回(2012年)台北国際中医薬学術フォーラムでの平馬直樹会長の講演内容です。

日本在經方臨床應用


[訃報]神戸中医研の森雄材先生が逝去されました(2012.1.20)
日本の中医学導入の先駆者であり,中医学普及のために不滅の業績を残された神戸中医学研究会の森雄材先生が2011年12月15日,病により逝去されました。享年70歳。謹んでお悔やみ申し上げます。
本『学会雑誌』第5号に安井廣迪先生が追悼の詞をご執筆くださいました。

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森雄材(もり・ゆうざい)先生のプロフィール:
1941年 生まれ
1966年 神戸医科大学卒業
1973年 神戸大学大学院第二生理学教室修了・卒業
1977年 伊藤良先生らとともに神戸中医学研究会を創設
1985年 神戸市中央区にて森医院を開院
業績:
【神戸中医学研究会の出版物】
『中医学基礎』(上海中医学院編)(訳)・燎原書店・1977年
『漢薬の臨床応用』(中山医学院編)(訳編)・医歯薬出版・1979年
『中医学入門』(編著)・医歯薬出版・1981年
『中医処方解説』(山本巌・伊藤良監)(編著)・医歯薬出版・1982年
『中医臨床講座(1)』燎原書店・1982年
『中医臨床講座(2)』燎原書店・1983年
『中医臨床講座(3)』燎原書店・1986年
『症状による中医診断と治療(上・下)』燎原書店・1987年
『中医臨床のための常用漢薬ハンドブック』(編著)・医歯薬出版・1987年
『中医臨床備要』(秦伯未ほか著)(訳編)・医歯薬出版・1989年
『金匱要略浅述』(譚目強編著)(訳編)・医歯薬出版・1989年
『中医臨床のための舌診と脈診』(編著)・医歯薬出版・1989年
『中医臨床のための病機と治法』(陳潮祖著)(訳編)・医歯薬出版・1991年
『中医臨床のための中薬学』(編著)・医歯薬出版・1992年
『中医臨床のための方剤学』(編著)・医歯薬出版・1992年
『中医臨床のための温病学』(編著)・医歯薬出版・1993年
『常用中医処方集』燎原書店・1993年
『基礎中医学』燎原書店・1995年
『中医臨床のための温病条弁解説』(編著)・医歯薬出版・1993年
『医学衷中参西録を読む』(訳編)・医歯薬出版・2001年
【個人の出版物】
『図説漢方処方の構成と適用(第2版)』(編著)・医歯薬出版・1998年
『漢方・中医学臨床マニュアル』(編著)・医歯薬出版・2004年
関連記事:
[東洋学術出版社ホームページに掲載された訃報]
http://www.chuui.co.jp/other/002178.php
[東洋学術出版社ホームページに掲載された神戸中医研の先生方による追悼文]
http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002176.php

当学会の2011年学術総会のリポート記事が各紙誌に掲載されました(2012.1.16)
既報の『中医臨床』リポートのほかに,『医道の日本』2011年10月号と『漢方医薬新聞』507号(2011年12月発行)に本学会2011年度学術総会のリポート記事が掲載されました。

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北京中医薬大学で先端科学に関するセミナーを開催しました(2011.11.4)

2011年10月17日,日本中医学会の酒谷理事長は北京中医薬大学付属東直門病院の趙吉平教授のお招きにより、光計測法によるストレス診断に関するセミナーを開催しました。趙教授は本年度日本中医学会学術集会で鍼灸に関する素晴らしい講演をされ、今回のセミナーが実現しました。セミナーの後、日本中医学会と東直門病院は共同で、鍼灸のストレス疾患に対する治療効果に関する日中国際共同研究を目指して準備を進めることで同意しました。

北京中医薬大学で先端科学に関するセミナーを開催
セミナー後の記念写真
(左から6人目酒谷理事長、その右隣趙吉平教授)

英国における中医法制化12年の歩み(2011.10.7)
中国が提起しているISO問題については,2つの見方があります。1つは,中国一国の経済的利権を確保するための利己主義的な手段というとらえ方です。もう1つは,世界的視野から,西洋医学と並ぶもう1つの世界主流医学としての伝統医学を,世界各国に普及し合法化させるための手段というとらえ方です。ここに紹介されている「英国における中医法制化12年の歩み」を読めば,中国人中医師および英国人たちが,英国においていかに多くの障壁を越えながら,英国の土壌に中医学を根付かせ,普及してきたか,かれらの悪戦苦闘の歴史をつぶさに見ることができます。いまそれぞれの国々でこのような活動が繰り広げられています。ISO問題は,いわば,そうした世界各国での伝統医学の国際化・合法化のための活動の一つの集約点と見ることもできます。
東洋学術出版社HPで全6回にわたって全文が翻訳掲載されています。 http://www.chuui.co.jp/cnews/002140.php#wrapper(東洋学術出版社HPより転載)

第1回日本中医学会学術総会が盛大に開催されました
9月3,4日の両日,東京船堀で,第1回日本中医学会の学術総会が無事開催されました。昨年8月の日本中医学会設立シンポジウムに継ぐ,本学会の最初の学術総会です。台風12号が上陸するという不運もありましたが,全国から大勢の方々が参加されて大いに盛り上がりました。内容は想像以上にレベルの高い講演と発表が続き,参加者たちはいちように深い感銘を受けていました。
今回は,中国,韓国,台湾からもたくさんの代表が参加され,それぞれ充実した講演を聴かせていただきました。過去1年間,本学会は短い期間にもかかわらず,頻繁に海外との学術交流を続けてきました。そのおかげで,これらの地域の人々との間に親密な関係が育ち,本学術総会においても大勢の方々が参加してくださって,国際色豊かな総会を迎えることができました。
講演では,韓国の金英信先生が韓国における伝統医学の現状を報告し,台湾の陳志芳先生が台湾の中医学の転変の歴史と現状を詳しく紹介されました。中国の趙吉平女史は,弁証論治をめぐる中国針灸における最近の論調の変化とそれに応じた新しい展開について詳細な講演をされました。これは中医針灸を追求している日本の鍼灸師にとって,たいへん有意義かつ今後の活動に大きな示唆を与える重要な内容だったと思います。同女史の講演原稿はよく読んで,学会としても議論をしてゆくとよいのではないでしょうか。
平馬直樹会長の会頭講演「中医学の継承」は圧巻の内容でした。我々が受け継ぐ中医学とはどのような医学なのか,素問,傷寒論など中医学の古典ルーツをたどり,徐霊胎の影響を受けて始まった日本古方派医学の成り立ちから尾台榕堂の症例,そして平馬先生が北京留学のなかで老中医たちから学んだ中医学の遺産,このバトンを日本がいかに引き継ぎ,世界に広げてゆくのか,本学会の使命にまで言及した心に沁みる深い内容です。全学会員が読むべき基本文献に指定してよい講演だと思いました。
シンポジウムは4テーマあり、本学術総会の核となるものです。①「心の疾患と中医学」②「中医学で難病に挑む」③「中医学の科学的エビデンスを得るために:非侵襲的光計測の役割」④「生薬の資源保存と安全性確保」とたいへん盛りだくさんでした。それぞれ非常に魅力的な内容です。
シンポジウム②では,4人の演者が難病症例を中医学でみごとに治療した経験が紹介されました。中医学の治療能力の高さに驚くとともに,中医学への信頼感をより深めさせてくれる感動的なシンポジウムでした。
シンポジウム③「中医学の科学的エビデンスを得るために」は,酒谷理事長の企画で,光計測によって非侵襲的に計測できる最先端の計測方法が紹介されました。第1題は,筋硬度を定量化する計器によってマッサージ前後の筋肉の緊張度を計測する方法です。第2題は,光脳機能イメージングによってアレルギー治療薬の薬理効果を近赤外線分光法によって計測するものです。第3題は,赤外線計測によって人間の心理状態を計測する方法です。これまで計測の方法がないとされていた分野においても,この光計測によって計測が可能になるという驚くべき方法が紹介されました。このような最先端の科学者たちが毎回当学会に参加して,最新の業績を紹介してくださっていることは,臨床家にとって誠にありがたいことです。経穴・経絡・配穴・手技の違いによる効果の違い,生薬・処方の効能効果,中医病態の分析,証と配薬の関係,病因と病機,治法の意味,中医治療の効果判定など弁証論治に関わる様々な事柄を検証し解明されるなら,これまで概念だけで進めてきた弁証論治の実践に裏付けを得ることになります。もちろんその逆もありうることですが,物事が明確になっていくことは素晴らしいことです。科学者たちと臨床家が同じテーブルについて意見交換を行ってゆけば,きっと素晴らしい展望が拓けてくるものと思います。
④は,栃本天海堂と株式会社ツムラさんの生薬資源の保存と安全確保に努力されている専門家の方が,生薬資源をめぐる現状と問題点を詳細に紹介してくださり,問題の深刻さを十分に認識させてくださいました。
鍼灸セミナー「中医鍼灸のさまざまな手技」では,日本の鍼灸界が数十年かけて受容してきた「三通法」「醒脳開竅法」「李家家伝鍼灸」という代表的な鍼法の特徴をわかりやすく概説したうえで,それぞれの手技を実際に披露されました。若い人々にとっては大いに刺激を受ける有意義なセミナーでした。
それぞれの発表は非常にレベルが高く,感動的な内容です。当学会の最初の学術総会がこのように素晴らしい内容でスタートを切れたことに,誇りを覚えるとともに,これからの学会の成長に明るい確信を得ることができました。
昨年の設立シンポジウムには350名の方々が参加されました。今年はそれより多くの参加者があるものと予想して,700名の会場を確保しましたが,今年の結果は,東北大震災の影響や台風12号が上陸するという悪条件と,事務局の不慣れが重なり,十分な広報活動ができず,告知が行き届きませんでした。参加者も昨年を若干下回ってしまいました。来年は,今年の反省のうえにたって,しっかりと準備をし,さらに大きな成功を勝ち取りたいと考えています。皆様のご協力をお願いいたします。
来年は,2012年9月1日(土),2日(日)に同じ会場「タワーホール船堀」で開催されます。会頭は東北大学の関隆志先生です。ぜひ大勢の方々にご参加いただきたいと存じます。

日本中医学会顧問・広報担当 山本勝司
(2011年9月12日)


世界中連の李振吉秘書長がISO問題に関する重要論文を発表
「中医の国際標準化推進の三大要素—公益性・競争・共通性の追求」
2011年4月20日、「世界中連」秘書長李振吉氏がISO問題に関する重要論文を『中国中医薬報』に発表しました。李振吉氏は、現在の中国の中医国際化・標準化の実質的なリーダーです。
同論文は、ISOの性格と任務がポスト工業時代において、それ以前の工業品に対する独占的な利潤確保の手段から、健康・教育・娯楽など生活の質を向上させるための開かれた公益的性格へと変化することを述べて、これまでのISOの概念が大きく変ることを強調しています。また「中国は経済的な効果や利益を追求してはおらず、まして標準そのものは、直接経済的効果や利益を生むものではない」と宣言、中国が利権確保のためにISOを利己的に利用しているのではないことを強調しました。「伝統医学にISOはなじまない」とする日本からの疑問に対しては、「標準こそが人々と社会に幸福をもたらす」のであり、これこそ中国が国際社会に対して果たすべき責任・義務であると述べています。最後に、日本に対しては同じ土俵のうえで共同して貢献するのか、それとも別の道を歩むのかと、厳しい選択を迫っています。
http://www.chuui.co.jp/cnews/002113.php(東洋学術出版社HPより転載)

李振吉氏のISO関連記事
日本ではISO問題が大きな問題として活発に議論がされていますが、当の中国が何を考え、どうしようとしているのか、ほとんどわからないまま一方的に論じられている嫌いがあります。中国のISO問題のリーダーである「世界中連」秘書長の李振吉氏の論点は、中国の考え方を知るための重要な手がかりになります。東洋学術出版社のホームページで関連記事がいくつか翻訳紹介されているので、紹介します。
「国際標準が中医薬の国際発展の鍵を握る」
[前編]http://www.chuui.co.jp/cnews/002083.php
[後編]http://www.chuui.co.jp/cnews/002098.php
「国際標準システムの構築—中医薬、世界進出への道」
http://www.chuui.co.jp/cnews/002027.php

ホームページを更新しました(2011.8.11)
このたび,日本中医学会のホームページの機能を強化するために,ホームページを全面的に改訂いたしました。会員のみなさまの積極的なご協力を得て,多彩な情報を提供してまいりたいと思います。ぜひ活発なご投稿をお願いいたします。

第1回日本中医学会(2011年度)学術総会の詳細が発表されました

日本中医学会雑誌[第2号][第3号]が発行されました

中国国家中医薬管理局の王国強局長が東京で日本中医学会代表と会談

8月1日,海外からの帰路に東京に立ち寄った王国強局長が,日本中医学会代表との会談を希望して,はじめての会談が実現した。同管理局国際司司長の王笑頻女史も同席した。日本側は平馬直樹会長と瀬尾港二事務局長,戴昭宇理事,山本勝司顧問が参加した。うちとけた雰囲気のなかで実り多い会談が2時間にわたって行われ,深夜にまで及んだ。
王局長は,中国における2007年以来の中医振興活動のポイントを紹介した。それらは,われわれにとって,たいへん新鮮で意義深い内容を含んでいた。 とくに印象深かったのは,伝統医学の理論・理念・技術・方法にもとづきながら,臨床効果を向上させることに最大の力点が置かれている点だ。伝統性とその臨床効果が第一のキーワードに位置づけられていた。具体的には,西洋医学では対応できない16の難治性疾患の臨床基地を設けて,全国から実力ある専門家を集めて経験を集約しているという。さらに同氏は,難治性疾患だけでなく,「防病・未病」「老人病・慢性病」の治療にも力を入れ,現代医学の力が及ばない分野に注力している状況を紹介した。また,「上病を下に取る」「左の病を右で治す」「内の病を表から治す」「全体と局所の統合観点」といった,西洋医学にはない中医独特の理念・発想を掘り下げて研究し,これを未来の現代医学の構築に寄与できるものにしたいと抱負を語った。中医をてこ入れするために,政府はこの数年間に過去数十年分に相当する高額の資金を投入してきたという。
教育面では,「学院教育」(大学教育)と「師承教育」(伝統的な徒弟教育)を結びつけることの重要性を強調した。これは注目すべき1つの変化と思われる。これまで「師承教育」の重要性については,長年らい繰り返し強調されてきたが,それは「学院教育」とは切り離された形で単独で行われてきた印象がある。そのため,「学院教育」そのものは,一向に変わりばえのしない状況が続いてきた。それに対して,今回の王局長のいう方針は,両者を結合することを謳っており,「師承教育」を加味することによって,直接「学院教育」にメスを入れ,教育全体の改革に着手する意図を見て取ることができる。今後の展開が楽しみだ。
鍼灸分野についても,中医の伝統的な理論・方法論に基づいた構築が重要であって,単なる「針刺し鍼灸」であってはならない,と語った。
日本側の質問に答え,いま話題の「中医の標準化」について,王局長は,中国はすでに世界的に広がっている中医学をさらに高度に発展させることを目指しているのであって,けっして「中国のための標準」を押しつけるのではない。あくまでも「中医学のための標準」を創出しようとしているのだ,と強調した。また,標準化は単なる寄せ集めの医学でなく,理論・理念・方法・技術・機器など総合的な内容が体系的に構成されていなければならず,生やさしいことではない,大きな飛躍の必要な作業なのだ,と語った。日本漢方,韓医学,日本鍼灸,韓国鍼灸も,独自の立場で標準化を図るのは結構なことであり,しっかりした体系のもとで標準化が進められるなら,中国はこれを支持する,と語った。
王局長は,日本中医学会が中医学の伝統的精髄を尊重し,これにもとづいて高い臨床効果を発揮する方向を目指してほしい,日本と中国はともにこの点で強い絆を保ってゆきたいと希望を述べた。平馬直樹会長も,王局長とまったく同意見であり,ともに伝統性を重んじながら,提携し,学び会い,交流を持続してゆきたいと述べた。

日本中医学会顧問・東洋学術出版社会長 山本 勝司
(2011年8月2日)


震災地診療リポート

東北大地震被災地に居住されている本学会会員の方々からの報告が届いておりますのでご覧下さい。

被災地からの報告[PDF:128KB]


国際(中日韓)経方学術会議リポート

日本の「皇漢医学」の影響を受けた中国経方学派たちのフォーラム。『傷寒論』を『内経』的に病因病機学説で解釈する中国主流派の学院派経方にたいして,『傷寒論』は『神農本草経』系列の『湯液経法』を母体とする医学であり,『内経』とは異質の体系だとする人々の集まりです。方証相対派の台頭により,『傷寒論』を巡って活発な学術論争が展開されそうです。

東洋学術出版社のWebサイトでもレポートされています。


台湾の国際中医薬学術フォーラムに参加しました

2011年3月12日・13日,「国際中医薬学術フォーラム」が台北で開催されました。主催は,台湾中医師公会と行政院。日本からは、酒谷薫理事長、平馬直樹会長をはじめ日本中医学会のメンバー9人が参加しました。酒谷理事長が日本中医学会を代表して挨拶をし,平馬会長が「日本における中医学の現状」と題する講演を行いました。昨年に台北市中医師公会,中華中医学会との間で学術交流の覚書調印を行いましたが,それに続いて,今回,中華民国中医師公会全国連合会との間で調印が行われました。

平馬会長講演原稿[PDF:112KB]

東洋学術出版社のWebサイトでもレポートされています。

国際中医薬学術フォーラム

交流議定書の交換


[第1回]日本中医学会西日本支部会が開催されました

2011年2月11日に大阪市北区の堂島ホテルで,第1回日本中医学会西日本支部会が開催されました。東京からは、酒谷理事長、平馬会長、山本顧問、瀬尾事務局長が参加し、関西方面からは5名の理事、評議員の先生方が参加して,学会運営および学術大会について活発な意見交換が行われました。

第1回日本中医学会西日本支部会が開催

意見交換