日本中医学会

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学術総会のご案内


第8回学術総会 会頭挨拶・概要


会頭 戴 昭宇
(香港浸会大学中医薬学院主任中医師)

  「病は気から」と言われるように、我々の精神・情動と生体の生理・病理においては、「形神相即」「心身一如」のような関係が持たれているのは皆様にとって馴染みのあることです。にもかかわらず、これまでの生物医学を中心とした現代医療の現場では分科化と専門化が進み、往々にして生体が臓器別で縦に分割されてしまい、しかも精神・情動の病因・病理、及びその診断・治療ならびに予防と養生における重要性が、よく軽視されがちです。
  一方、現代人の健康と寿命を脅かす最大な危険は、ストレス及び心の持ち方とも大いに関わっている生活習慣病の類いだとみられますが、角度を少し変えて考えれば、この生活習慣病の多くは、実は心身症だとも言えます。
  肥満をはじめ、高血圧症、心・脳血管障害、糖尿病、腫瘍、多くの消化器疾患、皮膚疾患ならびに泌尿器・生殖器系疾患、多彩な慢性疼痛性疾患、自律神経失調症などなど、枚挙し切れないぐらい多くの病気の発症と悪化、繰り返す発作または遷延において、心因との密接な関連性が、新しい研究によって続々と裏付けられるようになっています。
  『黄帝内経』の時代から、外感の六淫と並行した内傷の七情を病因論の二大柱として取り上げられた中医学の診療と養生体系は、もともと心身医学の基本から出発してきたとも言えます。まして、長い間の臨床研究を通じて、日中両国の伝統医学界においては、心身の両方を共に重視する姿勢が特徴ともなっています。よく「気の病」「不定愁訴」とも関連する心身症の診療は、従来も中医学を含めた東洋医学の得意分野だとも捉えられているのではないでしょうか。
  「ストレスの時代」「心身症の時代」「うつの時代」とも声高に叫ばれている今日、我々はこころの健康の大切さを改めて痛感しています。実は心身症に限らず、すべての疾患のキュアとケアにおいても心身医学の姿勢が必要となります。
  この度、第8回学術総会では、日本中医学会と世界中医薬学会連合会心身医学分科会との連携によって、両学会合同の大会とさせていただきました。日中両国の臨床家をはじめ、中医心身症領域の新しい展開と発展に関心を持つ内外の皆様を一堂に集め、それぞれの知恵を絞って成果を交流し合い、友情を深める場面となります。是非とも多くの皆様にご参加いただき、活発な学術大会となるよう、ご支援・ご鞭撻のほど心よりお願い申し上げます。


概要

[綜合テーマ]
中医学国際交流の更なる展開と推進
会  頭
戴 昭宇(香港浸会大学中医薬学院主任中医師)
会  期
2018年


懇 親 会
9月8日(土)
9月9日(日)

9月8日(土)

13:00~17:30
9:00~16:00

18:00~20:00

 
会  場

タワーホール船堀
(東京都江戸川区 都営新宿線「船堀」駅より徒歩約1分)
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