日本中医薬学会

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お知らせ

月別アーカイブ : 2023年1月

【追悼】路志正先生のご逝去を悼む

2023.01.30 カテゴリー:お知らせ

日本中医薬学会 会長
平馬直樹

 中国中医界の最長老、北京の路志正老師が1月20日に逝去されたとの報に接しました。
 謹んで哀悼の意を捧げます。先生は大きな功績を遺され、103歳の大往生でした。

 先生は中国中医科学院広安門医院内科の老中医で、博士課程生やポストドクター課程生の指導医でした。国医大師の称号を初めに受けられたおひとりでした。本学会理事の路京華先生のお父様であり、私の留学時代の恩師でもありました。

 先生は内科全般の難治性疾患の治療に当たられた名老中医で、ことにリウマチ性疾患、脾胃病、心肺疾患などの経験が深く、中医内科学会の主要な指導者でした。多くの著作、論文の業績があり、各学会の委員長をお務めのほか、中医行政にも多くの提言をされてこられ、たいへん大きな影響力を発揮し、足跡を残してこられました。

 先生は数多くの中医人材を養成され、私も1988年~89年に広安門医院での先生の外来診療に陪席させていただき、学ばせていただきました。先生の診療は、脾胃病ばかりでなく、種々の難治性疾患に脾と胃の昇降を調えることにより治療を進めるのが、とても印象的であり、魅力的でした。多くのことを学ばせていただき、帰国後の診療におおいに役立ちました。私が広安門医院に留学することが決まった時に、旧知の中日友好医院の老中医、焦樹徳先生が、私を路先生に託してくださいました。路先生と焦先生はたいへん仲良く、中医内科学会のいくつかの分科会でどちらかが委員長、もうひと方が副委員長を務めるなど、中医の発展に協力されていました。広安門医院の研修医たちからは、一番よい先生に就くことができて幸せだねと言われ、その通りでした。
 また、路先生の薫陶を受けるばかりでなく、ご子息の路京華先生とも知り合えたことは、私の一生の宝物となりました。京華先生は、長く日本に滞在し、日本の中医学の普及に貢献され、本学会の理事も担っていただいています。学会の漢方応用講座を一緒に担当しています。私にとって中医学普及の盟友です。京華先生は東京と北京を往来して、志正先生の診療を補佐しながら学び、漢方応用講座などを通じて、そのエッセンスを私たちに教示してくださっていました。

 2015年の本学会、第5回学術総会では、京華先生に会頭をお務めいただきましたが、志正先生にも来日いただき講演を賜る予定でした。当時、先生の体調が万全ではなく、来日が実現できず、残念でした。前年の5月に来日のお願いを兼ねて、京華先生の案内で数人の学会の会員の皆さんと北京を訪れ、親しく講話を賜り、三芝堂診療所で久しぶりに志正先生の診療に陪席させていただきました。同行した学会員の皆さんにとっても、刺激的な、よい思い出になったと思います。

 路志正先生は気功や養生にも造詣が深く、実践され、長寿を全うされました。中医学の発展に大きく貢献され、先生の学術は京華先生やそのご兄弟、多くのお弟子さん、あまたの著作を通じて継承されています。立派な生涯でした。

 先生の学恩に感謝するとともに、心からご冥福をお祈り申し上げます。

第13回学術総会 会頭挨拶

2023.01.14 カテゴリー:最新の学術総会

 

第13回学術総会 会頭 王 暁明
(国際中医薬研究所)

ごあいさつ

このたび学術総会会頭を仰せつかりました王暁明です。
 第13回学術総会を2023年10月14日(土)、15日(日)に、東京のタワーホール船堀で現地及びLIVE配信によるハイブリット開催を予定しております。

総会の総合テーマは『日本の中医学と世界の中医学』です。
 現代日本では、「東洋医学」と「中医学」の2つ定義があります。東洋医学は、江戸時代までに古代中国伝統医学を伝承し、それを融合させ、創出したもので、「経方・方証相対・管鍼法・鍼師・灸師」などの日本的な特色が挙げられています。その一方、中医学は現代中国で中国伝統医学において高等教育、研究及び臨床体系を整えて形成されているものを意味します。
 そして、世界の国々及び地域で、医療制度や文化の違いにより、中医学の受容や発展も各々の特徴を持っています。
 我々日本中医薬学会は、今回の総会のテーマを『日本の中医学と世界の中医学』として、中国をはじめ台湾、香港、米国、豪州及びドイツなどの中医学団体や専門家を迎え、基礎から臨床、中薬や方剤と鍼灸などの学術交流を深めることに寄与し、特に「日本中医学の特色」、「世界の中医学に対して日本からできること」に焦点を当てて、世界の中医学を受け入れながら、本学会の会員を中心に、医師、薬剤師、鍼灸師等の皆様の研究成果や臨床叡智を積極的に発信したいと考えております。
 withコロナ・postコロナ時代に向けて、中医学はどうすべきでしょうか。
 日本中医薬学会は、日本と世界の中医学との学術交流を窓口とし、次世代へ着実に邁進していく所存です。

プログラムの内容や演題募集等につきましては、順次お知らせさせて頂きます。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

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