西本 隆
(医療法人社団岐黄会西本クリニック、
神戸大学医学部附属病院漢方内科)
第4回学術総会の会頭を仰せつかりました西本です。
私は、大学卒業後4年目の1984年に、当時、公立としては国内で初めて設立された兵庫県立東洋医学研究所に入所、以後、30年間、関西の地で漢方を学び、実践してきました。
1972年の日中国交回復以来、兵庫県では、神戸市は天津市、尼崎市は鞍山市と友好姉妹都市関係を結んでおり、当時の東洋医学研究所の先輩の先生方の中にも中国に研修留学された先生方が多くおられたため、私も、中医学=漢方という雰囲気の中で勉強を始めました。また、兵庫県には一貫堂の大家である中島随象先生がお元気でおられました。中島先生は東洋医学研究所の初代顧問にも就任されており、私の周りは、中医学と後世方(一貫堂)医学が共存した一種独特の空間であったように思います。関西の漢方は、よく、「かやく飯」にたとえられます(かやく飯とはまぜご飯のことです)。当時、京都には折衷派の浅田宗伯、新妻荘五郎の流れをひく細野診療所の先生方が活躍されていましたし、古方派の森田幸門の系流の三谷和合先生もお元気でいらっしゃいました。関西の漢方は、それらのグループが互いにいい意味で競い合いながら、かつ、和気あいあいと発展していた歴史があります。そんななかで、我々の世代が、必ずしも「中医学」という看板をたてて肩肘をはらずとも、自分たちの持っていないものをお互いに吸収しあいながら勉強を続けてこられたのは、これら先輩方のおかげと思っています
今回の学術総会では、そのような関西の雰囲気を全国の先生方に知っていただきたいと、総合テーマを「なにわの中医学」とさせていただきました。現在、大阪大学漢方寄附講座の萩原先生をはじめ、気鋭の先生方に準備委員をお願いし、斬新なプログラムを計画中です。
9月13、14日には、是非、会場にお越しいただきますよう、お待ちしております。
概要
[綜合テーマ]
なにわの中医学 |
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会 期 | 2014年 9月13日(土) 13時~18時(12時受付開始) 9月14日(日) 9時20分~16時00分(9時受付開始) |
会 場 |
タワーホール船堀 |
参加費 |
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入金口座 |
※入金〆切は8月29日(金)とさせていただきます。 ※学会入会申込の口座とは異なりますので、ご注意ください。 |
申込方法 |
事前申し込みは終了しました。以降のお申し込みは、当日会場でお手続きください。 |